1/4クォーターリタイア(バン!バン!バカンス!)への道NO18
セカチュー(世界の中心で愛を叫ぶ)で亜紀ちゃんが行きたがってたキングスキャニオン、例え健康だったとしても、そう簡単にサク サク行ける様な所ではない、アメリカや中国と同じで、日本とは縮尺がぜんぜん違う。(要)セスナORヘリコプターORどこでもドア。
ましてや、ネットもセカチューも無かった時代、走れど走れど変わらぬ風景、照り付ける太陽、
照り返す路面、何処からとも無く漂ってくるカンガルーくさやの強烈な匂い!
やっとこさ 着いたと思ったらディズニーランドの数倍の広さと、カンカン照りの太陽、ゴツゴツとした岩場とアップダウン、一歩間違ったらあの世行きの断崖絶壁。
現実は小説よりワイルドなり。
さらにその先約300km地点にあるエアーズロックが遠くにかすかに見えるころ、辺りは夕闇
に包まれていた。
危ない!あわててブレーキをかけた!、間一髪でカンガルーと衝突しそうに成った!
夜行性の彼らは次から次へとぴょんぴょん道路を横切って行く、カンガルーバンパーのないバイクで衝突したら、お互いただでは済まされない、スピードを100kmから一気に30kmへ落とした。吹きっさらしの大平原の一本道、正にコマ送り状態ののろのろ運転、早く今晩のねぐらを探さないと、と 気が焦る。しかし、 これがあとで生死を分けるナイスジャッジと成った。
暗闇の中、何かがキラリと 光った前方で何かがもそもそ動いている?
目をこらしながら近ずく、、何だ?、、牛!?そう、真っ黒な牛と茶色の牛の群れが道を塞いでいる。 はっきり言って ぜんぜん見え無かった! あのまま100kmで走っていたら、牛と衝突
して、中を舞って、地面に叩き付けられ、助けて下さい!誰か助けて下さい!状態に成っていただろう。 なんとか無事 九死に一生を得た私は、棘とげつんつんしたブッシュで、畳1畳程の
隙間を見つけて、何とかその夜を明かした。まだまだ序の口クォーターリタイアへの寄り道。
トゥービィーコンテニュー
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